ストレスを抱えやすい「看護師」に知っておいてほしいこと

看護師が強くストレスを感じる要因は、業務内容の緊張感をはじめ、チーム医療に関すること、労働環境に関することなど広範囲に渡ります。
それは勤務先の病床数の多さ、人材配置の状況、夜勤のシフトの体制等によっても、ストレスのかかり方は変わってきます。
また、患者さんやその家族との関係、労働時間の長さなども該当します。

人は身体と精神にストレスがかかり続けると、不調な症状が起きてきます。
精神的ストレスとして多く見られる症状として、不安感や抑うつ感が挙げられます。
そうなると、常に怯えたりイライラが止まらなくなったり、集中力が低下したり、疲れやすくなったりします。

ストレスによる身体的な症状には、身体のだるさの他、眼精疲労、眠気、頭痛とめまい及び動悸さらには食欲低下などさまざまなものがあります。
行動面としては、飲酒量並び喫煙本数の増加、食欲増進もしくは拒食症状、遅刻の増加、仕事のミスやヒヤリハットの増加がなどが見られます。
2018年に、厚生労働省が公表した、精神障害による労災補償の請求件数のデータでは、「保健師・助産師・看護師」が請求が多い職種として数えられています。
このことから、医療現場は精神的ストレスがかかりやすい職域であることが窺えます。

真面目で責任感があり、しっかりしている人ほど「自分は大丈夫」だと過信して頑張りやすい傾向にあります。
ストレスが原因で身体や心を壊すことは、誰にでも起きることです。
疲れが取れなかったり、心身に違和感を感じたら、まずはしっかり休息を取り、自分を見つめて、必要に応じて周囲に頼ることが大事です。