生死にかかわる病を抱える患者さんに対応する看護師は、現場では常にタフな精神力が求められます。
中には医療従事者のプレッシャーと不安が渦巻く勤務先もあり、そこでは看護師に過大なストレスの重圧がかかってきます。
特に若手の看護師の中には、指示通りに業務をこなせなかったり、先輩や患者さんとの人間関係に悩んだりしている人も多くいます。
その他、忙しい中で意思疎通が難しい患者さんを担当する場合などには、相手の気持ちが分からず、怒りの感情が大きくなってしまうケースも少なくありません。
そうした中、一人でストレスを溜めないようにするには、周りの人に助けを求めたり、難しい患者さんの対処法の意見交換をしたりして、上手く感情をコントロールをすることが重要になります。
看護師の早期離職の防止に努める総合病院や公立病院の中には、、アンガーマネジメントに関する研修を取り入れて、怒りをすぐに抑えられるよう対策を立てているところもあります。
こうした医療機関においては、若手だけでなく中堅や管理職の看護師に対してもアンガーマネジメントの研修を義務付けたり、医師や臨床心理士などが相談に乗ったりと様々な取り組みが行われています。
常に落ち着いた状態で看護業務に対応したい人は、上記のようなメンタルのサポート体制が整っている医療機関を就職先を視野に入れると良いでしょう。
なお、怒りの感情をより良い形でコントロールするには、個人差がありますが長期間の訓練が必要になります。
もし、イライラが収まらなかったとしても決して焦らず、一人で抱え込まないことが大事です。
業務に支障が出るような怒りがある時は、プロにアドバイスを受けたり、心理セラピーなどに頼ることも大切です。